サービスロボットとは?〈第三弾〉時代の変化に伴うソフトウェアの進化
サービスロボットの性能を左右するソフトウェア
サービスロボットのハードウェアを動かすためには頭脳に相当する役割が必要になります。それがソフトウェアです。ドローンを例に挙げて考えてみましょう。 ドローンは、手元のコントローラを使い空中にあるハードウェアを動かすサービスロボットの一種です。しかし、実際にはコントローラ側とドローン本体というハードウェアの内部にそれぞれソフトウェアが組込まれています。コントローラ側では、操縦者がドローンのコントローラをどの方向に倒したといった情報をWiFiやBluetoothなどの電波に乗せてドローン本体に伝える必要があります。ドローン本体は電波を受け取り、どの程度のスピードでどの方向に飛ばすのか実際のハードウェアを動かす必要があり関連するパーツを制御する必要があります。これらハードウェアをどう動かすか、コントロールしているのがソフトウェアの存在です。
昨今注目を集めている人工知能もソフトウェアです。人工知能は、今や多くのサービスロボットに搭載されロボットを制御するために不可欠なものとなっています。ロボットに人工知能を搭載する利点は、ロボットの操作を人が行わなくてよくなる点です。例えば、自律移動できるロボットに搭載されている人工知能は、ロボットの進行方向に人や障害物が近づいてきた時には障害物を検知して、危険を予測し、回避することを可能です。ロボットバンク社のスマート清掃ロボットT1は、それらの行動に加えて掃除を自動的に行う事が可能です。
また、最近では農業用ロボットなどにもAIが搭載される事が多くなり、例えばアスパラガスなどの野菜の収穫用ロボットにも人工知能は搭載れています。画像と人工知能によって採取するアスパラガスを見つけ収穫適期かどうかを判断し畑の中から、野菜の位置とロボットの位置から、適切にアームを動かしてアスパラガスを収穫できます。人工知能によって人の介入を最小限に抑えることができるため人手不足などに悩む農業などの一次産業のロボットによる効率化が期待できます。
このように、ロボットを適切に動かすためにソフトウェアは欠かせない役割を果たしています。