サービスロボットが活用されている代表的な業種〜『医療業界の動向』について
サービスロボットが各業界で積極的に採用されていますが医療業界もその1つです。
日本は、高齢社会に突入し労働力不足となる流れはこの先数年は流れがかわりません。2025年には3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上と団塊世代が後期高齢者に突入し、今後ますます医療業界の負担が大きくなっていき、改革が待ったなしの状況になって来ています。
特に、近年はコロナ渦の影響もあり、医師の長時間労働の実態が明らかになり、厚生労働省からも医師の働き方改革を積極的に推進しています。また、看護婦、看護師も同様に夜勤を含む過酷な労働環境が問題視され着手に待ったなしの状況になって来ています。
このような労働環境が社会問題化したことに加え医療自体が高度化してるため、そうした今まで対応できなかった治療が実現する事で新しい社会の実現が見えてきています。そのような最新医療にもサービスロボットが貢献しており新しい分野を構成しています。
特に最近注目されているのが手術ロボットです。手術ロボットは、手術を補助するロボットのことです。医師が患者から少し離れた位置でカメラを見ながら操作を行い、操作通りに正確に手術を行うことができます。手術ロボットを活用することで、人間に見えない範囲までカメラを通してチェックすることができ、損傷箇所を少なくし出血量を減らすことが可能です。人間が直接行うよりも医師のスキルに影響されないため人為的なミスを防ぎ、手術の成功率が高まるだけでなく、患者に与える負担も減らすことができます。そのため手術後の完治までの時間が短くなることなども知られています。また、近年では5Gの通信技術の発展により遠隔で、手術室内のロボットから送られてくる映像を確認しながらロボットを操作し手術をする事が可能ななりつつあります。 遠隔医療サポートには、テレプレゼンスロボットというコミュニケーション用のロボットがよく活用されています。 アメリカは国土が広く、脳卒中など緊急を要する患者へはテレプレゼンスロボットを利用した大病院からのサポートのもとで、中小規模の病院で応急処置を行うといった利用方法が実現しています。
その他にも、2006年には、世界で初めて、病院の受付案内ロボットが日本で導入されています。その他にもリハビリロボット、診療ロボット、調剤ロボット、ほてつロボットなどが活躍する機会が増えてきました。また、病院内の薬や検査用の検体などの搬送もロボットによって代替する取組が行われています。医療業界は専門知識が必要な領域であり、働き手が少ない実情に加え、高齢化社会、コロナ渦などで患者数は増え、今後ますますサービスロボットの必要性が求められている領域であり期待が高まっている。ロボットバンクの案内ロボットでは看護婦や看護師の代わりに外来診療できる外科、内科、循環器科、消化器科など、診察室の案内や院外診療などで各企業様へ会場で診療する場合、次の工程を案内するなどの用途で案内ロボットが活用されています。